アスク試験田酒米品種の作柄解析(令1年産-1)

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 アスク試験田の令1年産の酒造好適米品種の作柄について現在取りまとめ中ですが、収量の結果を報告します(グラフの平年は平18~30年、雪女神のみは28~30年の平均値)。
 ① 粗玄米重(無選別)の平年比は早生群(美山錦・羽刕誉・龍の落とし子の3品種)104%、中生群(出羽燦々・出羽の里・雪女神・山酒4号・酒未来)101%でいずれも平年をやや上回る。
 ② ふるい目幅2.0mm選別の玄米重はの平年比は早生群103%、中生群101%で平年をやや上回る。
 ③ ふるい目幅2.1mm選別の玄米重はの平年比は早生群92%、中生群96%でいずれも平年を大きく下回る。


 山形県全体の本年産米の作柄は作況指数105のやや良(10月15日現在)と見込まれていますが、アスク試験田の2.0mm選別の収量も同傾向です。一方、2.1mm選別の収量の平年比では品種間で大きな差が見られます。早生群では羽刕誉、龍の落とし子、中生群では雪女神の落ち込みが大きく、とくに雪女神が特異的なことがグラフから読み取れます。その要因?、解析中です。

 
 

2019年11月15日 11:16