秋晴れの下で"ASK愛山"の種子刈り取り

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(左)ASK愛山の原々種 (右)ASK愛山の原種(兵庫県小野市 松本栄一さん圃場)
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刈り取り終わって松本さんと   山形に送られてきたASK愛山(ワラの1/3がカットされている)

 21日、幻の酒米とも呼ばれている”ASK愛山”の原々種(おおもとの種子)の刈り取りをしました。田んぼは山形ではありません。兵庫県小野市です。6月11日、酒米生産者松本栄一さんの田んぼに苗を持ち込んで田植えをしました。その後は松本さんが育ててくれました。
 真っ青な秋晴れの空に愛山の熟色が映えます。丈は1mほど、例年より短くコケていないこともあり作業は順調に捗ります。原々種は系統栽培で5系統、1系統60株、300株の刈り取りは一時間ほどで終えました。
 刈り取った稲束は、根元のワラの部分を1/3ほどカットしてダンボール箱に詰め、宅急便で山形へと送られてきます。翌日には直ちに乾燥、10日間ほど乾燥したのち、脱穀、調製します。原々種子は総量で6kgほど、この種子は31年に松本さんの田んぼで原種栽培され200kgほどまで増殖します。そして、原種は32年に生産者へと配布されます。
 ASK愛山は兵庫県で生まれた酒米品種のため、山形県の気象条件で栽培することは無理です。ASK愛山を生まれ故郷で育て、確かな種子を生産する、この地道な取り組みがあってこそ、ASK愛山は芳醇な香りを醸すことができる、と自負しています。

2018年10月23日 14:01