インドハリアナ州のあぜ道から(27)

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 「はえぬき」を田植えして50日ほど、7月27日、カイタルK3、デヘラドーンD2,D3圃場で走り穂が出たとの写真が送られてきました。穂が田んぼ全体で50%ほど抽出するまで5日間要するとして、9月1日に出穂期を迎えるでしょう。田植から出穂期までの日数はわずか55日ほど。
 山形での「はえぬき」は、田植えから出穂期までの日数は約80日、日平均気温積算値は1700℃です。日数で見ると25日も早い出穂です。一方、日平均気温積算値から出穂まで日数を計算すると1700℃/30℃(日平均気温 上図の気温の推移)=57日となります。カイタル、デヘラドーンと良く一致しています。
 出穂まで日数が短いのは田植え後の平均気温が30℃と高く、それもほとんど変化なく推移しているためです。一株の茎数が山形の1/3程度と少ないのも高温、とくに、最低気温が高いため、分げつの発生が抑制されたと考えられます。
 夏作の「はえぬき」がこうした生育を辿るのは当初から予想されたことです。小さい苗を密植する、肥料をやるなどの対応はしていますが、今後の生育・登熟がどう推移するかもう少し様子を見ましょう。

2018年8月29日 10:36