インドハリアナ州のあぜ道から(23)

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インド土壌・水.jpg 試作田K1,D1から持ち帰った土壌、地下水の分析をした結果は上表のとおりであった。DSC_1582.JPG
 K1:土壌PHは8.3の弱アルカリ性である。地下水のPHも高く8.3であった。土壌の保肥力の大きさを表すCEC(陽イオン交換容量)は8.1と低かった。また、土壌および地下水中の塩分は微量が検出されたがイネの生育には問題はないと考えられる。
 (注1)土壌がアルカリ化すると鉄、マンガン、亜鉛などが不可給化し欠乏症が発生。また、リン酸の可給性が低下し欠乏症が発生する。山形県の水田土壌は6.0~6.5
 (注2)日本での農業用水のPHの基準は6.0~7.5
 (注3)日本における農業用水(水稲)の塩分濃度は、移植~分げつ期前半で300mg(塩素イオン)/Lである。
 (注4)K1土壌のCECの値は日本では砂丘未熟土のCEC3~10に相当する。一般に水田土壌のCECは灰色低地土15~25、褐色低地土15~30、多湿黑ボク土30~40.。CECが低い土壌では、一度に施肥すると土壌に吸収されない養分が発生するので、1回の施肥量を少なくして分施する。

 D1:土壌PHは6.2で適値であるが、CECは5.6と低かった。

 カイタルの土壌、地下水の塩分はほとんど問題にならない濃度であったが、ともにPHが高いことから、鉄、亜鉛などの微量要素の欠乏症が懸念される。また、K1、D1ともにCECが低いことから、追肥回数を増やすなどの施肥が効果的と思われる。本分析結果は、1か所の少量サンプルからのものであり、さらに再分析が必要である。
 (持ち帰った試作田K1,D1の土壌で育苗した結果では、両土壌とも苗の生育に異常はみられなかった)。

(2018年7月30日 10:50)
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