酒造好適米の玄米形状(1)

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玄米外形の発達.jpg アスクには県内、県外の酒米産地から29年産酒造好適米のサンプルが届けられ、その品質調査に追われています。
 調査には本年からSATAKE穀粒判別器が導入されました。本器の特長は、①酒米用のオプションが組み込まれ、玄米の整粒歩合、心白率、胴割れ粒歩合などの酒米適性の測定ができること、②玄米粒の長さ、幅、厚みの形状が測定できることです。 これらの特長のうち、玄米の”厚み” が測定できることは、品質向上の強力な武器になるでしょう。
 と言うのは、県内の酒米産地では29年産から篩目幅をこれまでの2.0mmから2.1mmにし品質向上への気運が高まっていること、玄米の厚みは、登熟期後半の気象や栽培管理に影響されること、さらには大吟醸酒用の高度精米の歩留りにも大きく関与するからです。 
 玄米形状の測定によって、品質向上への新たな知見が得られるかもしれません。本ブログを通じて、それらの知見を逐次紹介します。
(玄米の成長は、気温や日照などの影響を受けはするが、基本的には、開花受精すると、子房は縦方向に伸び始め、約1週間で内頴(もみ)の先端部までに達する。このときに玄米の長さが決まる。子房が伸びるのと同時に、幅も増していくが、縦方向の伸びよりも遅く、モミ殻いっぱいの幅になるのは開花2週間後ころである。玄米の幅が決まるころ、胚乳にデンプンが蓄積しはじめ、最終的な粒重の約半分の重さになっている。このころには穂もかなり傾き、傾穂期と呼ばれる。玄米の厚さが決まるのは、開花3週間後ころである。作物学の基礎Ⅰ:農文協より引用)

                                            

(2017年10月26日 09:59)
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