秋田村第6回生産者大会

P1050157.JPG         米を作る、酒を造る、29年へ向けて決意も新たに
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中町山田錦部会吉田継夫会長(左)   秋田県酒造組合原料米対策 大井建史委員長(右)

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アスクからは品質の概況を報告       品質の優れた村民に表彰状
 兵庫県のど真ん中、酒造好適米「山田錦」の母方「山田穂」の里、日本酒で乾杯の町でもある多可町で、3月23日第6回秋田村生産者大会が開かれました。秋田村は本ブログでたびたび紹介していますが、多可町中町の酒米生産者60名が”秋田県の蔵元に山田錦を”との熱い思いで酒米を作る田んぼの愛称名です。
 この日の夕方、村民、秋田県酒造組合、JAみのり全農兵庫、多可町、村づくりの仲人アスクの関係者70名ほどが一堂に集いました。 
 大会では、秋田県酒造組合からは秋田村産山田錦の酒造りへの取り組み状況、加西農業改良普及センターからは山田錦の作柄について、そしてアスクからは村民全員の品質の調査結果が報告されました。28年産の品質は、登熟後期に日照不足に見舞われ、千粒重はやや小さめになったものの、整粒歩合は高く、玄米タンパク含有率は並みで、総じて並みと判定されています。
 なかでも、注目されるのがタンパク含有率の年次推移です。調査を開始した平成23~24年当時は7.5%以上であったものが、27、28年は7%まで下がったことです。これは、玄米の篩目幅が2.05mmとグレードアップされたこともありますが、村民一人ひとりの品質が数字で評価されること、さらには村民と蔵元の顔がお互いに見えることで、品質向上への意識が高まったことにあると思っています。品質がとくにすぐれた3人の方を表彰したことも今後の酒米づくりの励みになります。
 会を重ねるごとに、米を作る人と酒を造る人が顔なじみになり、年々その絆が深まっていることを感じます。水仙が咲き始めた秋田村、今年もまた遠く離れた秋田の蔵元の期待に応え、高品質の山田錦を育んでくれることでしょう。
 

2017年3月25日 12:37