酒米の里金山"出羽燦々の品質(2)"

 酒米の品質向上の基本は、豊満な大粒に仕上げることにあります。そのことで、タンパク含有量は低くなり、鮮明な心白も入ります。豊満な粒に仕上げる、そのための生産技術を年の瀬に考えてみました。下の図です。図から、それは一夜漬けでできるものではなく、米作りの一生をかけての取り組みであることがわかります。
 酒米研究会は、29年産から選別のふるい目幅をこれまでの2.0mmから2.1mmの網を使用し、より高品質の酒米作りを目指します。2.1mmの選別に耐える酒米づくり、それが会員一人ひとりの新たな年の酒米づくりの課題です。その課題解決に向け、まずは自分の技術の総点検をすることが必要です。ここに提示した図はそのための参考になるでしょう。
 28年最後のあぜ道日誌は少々理屈っぽいものになりましたが、一年間目を通していただきありがとうございました。良い年をお迎えください。
豊満な酒米に仕上げる.jpg
 

2016年12月29日 09:43