"ASK"愛山の原原種を刈る

 21日、幻の酒造好適米”ASK愛山”の原原種(おおもとの種子)の刈り取りをしました。兵庫県小野市の酒米生産者松本さんの田んぼで。アスクが6月10日現地に苗を持ち込み田植えをし、松本さんが管理し育てました。
 この日の早朝、まだ薄暗い山形から新幹線を乗り継いで現地に着いたのが15時近く、秋の日のつるべ落としを気にしながらの刈り取りです。今年の愛山は、丈が1mほどでいつもの年より20cmは短く、倒伏も軽いため作業は順調に捗りました。1系統60株ずつ、300株を明るいうちに刈り終えました。
 刈り取った稲束は、花用のダンボール箱に詰め宅急便で山形へ。翌日に到着した稲束は、直ちに乾燥、10日間ほど乾燥したのちに、脱穀・調製します。原原種は生産量で6kgほど、来年、松本さんの田んぼで原種として200kgほど増殖されます。
 ”ASK愛山”は、兵庫県で生まれた品種で、山形の気象条件の下では十分に育つことはできません。厳正な種子を生産するため、故郷での手間をかけたアスクの地道な取り組みです。
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今年のASK愛山は丈は短く、倒伏も軽いため刈り取りは順調

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松本さんの愛山圃場、倒伏は軽く、熟色がきれい   宅急便で送られてきたASk愛山

2016年10月24日 13:29