杜氏さん、"新品種雪女神"の作柄を確かめる
厳しい残暑から一転して肌寒さを感じさせた8月27~28日、県内蔵元の 杜氏さん達の「山形県研醸会酒米研究会」、県工業技術センター、アスクの 15名ほどが、村山地方の酒米産地の雪女神を主体に圃場巡回し、作柄の 出来を確かめ合いました。
研究会のメンバーは日ごろイネを直に見て、触れる機会が少なく、年一回で すが田んぼを歩くことは、酒造りにとって大変参考になるとのことです。とくに、 酒造好適米の新品種”雪女神”は本年から本格的に扱う大吟醸酒の原料米で あることから、その成育状況を見て、確かめる目は真剣そのもです。
雪女神は、出穂が総じて8月3日とやや早まり、その後好天に恵まれたことか ら、平野部、中山間部とも、穂は黄色く垂れ、一様にきれいな稲姿を見せてい ます。雪女神の特性でもある高品質が期待できそうです。
杜氏さん達が田んぼに入り、イネをみて、穂に触れ、成育を調査する、そして 生産者の声を聞く、この”地道な姿勢こそが、山形のおいしい酒を醸す原動力”、 このことを感じた2日間でした。
天童市津山 天童市二子沢
天童市山口 河北町(牧野氏圃場にて)
西川町入間 大江町橋上(鈴木一郎氏圃場にて)
大江町梨木 大江町本郷(渡部篤氏圃場にて)
寒河江市松川 寒河江市(豊国:土屋喜久雄氏圃場にて)
2016年8月29日 10:36