インド西ベンガルのあぜ道から(13)
本ブログで12回にわたり「インド西ベンガルのあぜ道から」のシリーズが終了し、やれやれと思っていたところへ再び渡印の誘い。8月21~24日の短い期間でしたが、インドの雨季の稲作にほんの少しでしたが触れてきました。
向かった先は、本シリーズで紹介したJALPAIGURII県のSiliguri市の周辺です。大河Tista流域に広がり、一年間の気温が沖縄県のような田園地帯です。沖縄県の気温推移だとすれば、雨季作と乾季作の年2回、日本稲の米作りは可能でないか、今回の渡印の目的です。
現地の農家に案内していただき、雨季作の田んぼに入り、イネを見て、栽培の適地を検討してきましたので、その状況を3回にわたって紹介しましょう。
まず最初に案内してくれたのがPakhinage、すぐ近くをTista河が流れています。現場に行って驚いた。”エッ、ここが田んぼ”、水は全くなく、カラカラに乾いた砂地、畦畔らしきものはなく、牛がのんびり草を食んでいます。
それでもイネはく雑草に負けまいと逞しく生き穂孕期に入っていますが成育は貧弱。大河の近くのため、たびたびの氾濫で表土が運ばれ、田んぼは砂地になったのでしょうか。天水田、その上砂地ですからひ弱な日本稲が育つ環境ではありません。この場所は早々に諦め、次に紹介された場所へ。
田んぼの隣では牛が草を食んでいる 農家のみなさんと
2015年9月 8日 15:55