未年へ気持ちも新たに
降り注ぐ陽光に輝く棚田(朝日町椹平にて)
28日の県内は米沢市が氷点下14.1℃、山形が同7.5℃と厳しくと厳しく冷え込みましたが、日中は降り注ぐ陽光に寒さも和らぎました。青空に誘われるままに冬の棚田風景を撮ってきました。新雪の目映さと畦畔の影が織りなすコントラストは棚田ならではでしょう。一転して、今日はどんよりと曇り、小雪が舞っています。
さて、今年も残り2日、”午年は豊作ってほんとう”でスタートした拙いブログ93篇に目を通していただきありがとうございました。諺どおり本年の作柄は大豊作でした。このほど公表された県の市町村別の10アール当たり収量は、中山町の680kgを筆頭に、山形市・天童市がともに674kg、県全体では623kgとなっています。 この記録は全国1位、平成10年以降長野県や青森県の後塵を拝してきましたが、久々にトップの座に返り咲きました。また、一等米比率が「つや姫」95.8%、「はえぬき」93.6%と高く、品質もまた上々の年でした。
米づくりに適した天と地の恵み、「つや姫」・「はえぬき」の優れた特性、そして、営々と築き上げてきた米作りの技が、豊かな稔りをもたらしたと言っても過言ではありません。でも、米価の激安に生産者はこの恵みを素直に喜べない、というのが本音でしょう。
来年は未年、「未」には豊作への願いが込められているとか。米づくりが「翔」になることを願い、気持ちを新たにアスク試験田のあぜ道を歩き回ります。良い年をお迎えください。
2014年12月29日 10:23