杜氏さん、酒米の出来栄えを確かめる

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山形県研醸会酒米研究会       眺海の森から庄内平野を一望、田んぼは例年より青い
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  アスク試験田で成育状況を確認    美山錦(鶴岡市羽黒にて)
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酒造好適米新品種「山形酒104号」(水田農業試験場にて)
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 出羽燦々(酒田市本楯にて、後方は鳥海山)  出羽の里(酒田市平田にて)
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酒の華(左)、京の華(右) (鶴岡市にて)   

 秋空を感じさせる8月30~31日、県内蔵元の杜氏さんたちの「山形県研醸会酒米研究会」、県工業技術センター、アスクの20名ほどが参加し、庄内地方の酒米産地を巡回、今年の作柄の出来栄えを確かめ合いました。
 研究会のメンバーは、日ごろイネを直に見て、触れる機会は少なく、それだけに年一回ですが、田んぼを歩くことは酒造りにとって大変参考になるとのことです。巡回のスタートはアスク試験田です。ここには、県内で作付されている酒造好適米品種が試験されており、成育状況を見るのはもってこいの田んぼです。それから一路庄内へ。
 庄内地方ではまず最初に羽黒町「竹の露」さんの”美山錦”、”出羽燦々”、”出羽の里”、”改良信交”を、ついで、間もなく酒造好適米の新品種となる”山形酒104号”の育成地山形県水田農業試験場(鶴岡市藤島)を参観しました。
 翌31日は、「菊勇」さんの”出羽燦々”、”出羽の里” 、「酒田酒造(上喜元)」さんの”出羽の里、”出羽燦々”を、そして、最後は「渡會本店(出羽の雪)」さんの”酒の華、京の華”の田んぼを回りました。
  全体を通じての成育の状況は、出穂は平年よりは3日ほど早まったものの、日照不足で、稔のスピードはやや遅いように感じました。9月の天候回復が待たれます。杜氏さん達が、現場の稲を見て、触れ、そして生産者からの声を直接聞く、”この地道な姿勢こそが山形のおいしい酒を造っている原動力”、このことを強く感じた2日間でした。

2014年9月 1日 11:48