"愛山"の種子生産2年目を迎えて(2)

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P1020808.JPG酒米づくりのベテラン松本栄一さん(愛山の種子田にて) 

  幻の酒米とも呼ばれている酒造好適米”愛山”、兵庫県小野市の酒米生産一筋の松本栄一さんの田んぼで育まれています。その愛山を守り育てより確かなものにしたい、そのためには種子の確保が基本、との考えの下、アスクが種子生産に着手して2年目の秋を迎えました。
 9月26日、秋晴れの田んぼで、倒れかかった愛山の稲株を抱き起しながら、丈を測り、異株が混入していないかなどを調査しました。丈は120cm、穂先まで入れると140cmは優にあります。見慣れてはいると言っても、その長さには驚かされます。さすがに、その長さには耐えきれず、前日の雨で倒れたとのこと。それでも黄色く色づいたモミは大きく丸々と太っています。”愛山”の特徴そのものです。
 この稲姿をみてびっくりしても、松本さんは平然としたもの、「酒米はコケるぐらいでないといいものは取れんのや!」、酒米の本場で長年作り続けてきたベテランの一言に、さもありなん。
 種子田の刈り取りは10月下旬、田植、調査、そして稲刈りと、山形から長靴持参で、この田んぼに三度足を運ぶことになります。愛山の生まれ故郷でより厳正な種子を生産したい、この熱い思いで地道な取り組みは続きます。
 

2014年9月29日 10:24