酒造好適米の品質調査スタート

本年産酒造好適米の品質調査がスタートしました。酒造好適米の望ましい玄米形質として
① 大粒・豊満なこと
② 心白が中央に鮮明にあり、大きすぎないこと

③ タンパク含有率が低いこと
の3点があげられます
そこで、弊社では、①は千粒の重さで、②は心白の大きさで重みづけした心白率を穀粒判別器(静岡精機)で、③は本年導入した近赤外分析装置(ビーエルテック社)で、迅速かつ高精度で測定しています。
山形県産の酒造好適米品種「出羽燦々」・「出羽の里」・「美山錦」をはじめ、兵庫県産「山田錦」・「愛山」、岡山県産「雄町」、長野県産「美山錦」、秋田県産「美山錦」、新潟・富山・福島県産「五百万石」などなど
・・・・・。全国の産地から集まってくる酒米、そのサンプル数は500~600点ほどにもなります。
品質を測定するだけではありません。得られた数値を分析し、その結果は蔵元や生産者の手元に届けられ、酒造りや酒米作りに活用いただけるようにしています。
とくに、玄米タンパク含有率のデータは、生産者個々の施肥法などの栽培管理の履歴や改善点を見出す手がかりを教えてくれる大切な情報源です。
続々と送られてくるサンプルに埋もれながらも、こうした地道な取り組みが、さらなる品質の向上に役立つことを願い、今日も、測定に追われています。

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穀粒判別器(左)                           近赤外分析装置(右)

 

 

2012年10月26日 09:54