よい年をお迎えください
12月30日、山形の朝は、昨日までの荒れた空とはうって変わり、青空が広がり、真っ白な月山が久しぶりに姿を現しました。
さて、ことしの米づくり、それは今まで経験したことのない猛暑との闘いであったと言えるでしょう。出穂後の高温で障害を受けた米は、白い未熟粒となり、品質は大幅に低下しました。
反面、高温は米のアミロース成分を下げ、このため、食味評価は品質ほどには低下しませんでした。
いま一つ、明るい話題がありました。それは、猛暑の中での「つや姫」のガンバリです。「はえぬき」、「コシヒカリ」などの先輩品種が軒並みに暑さでダウンする中、新人「つや姫」の一等米比率は98%もの高い値を確保しました。これは、「つや姫」のすぐれた特性と、生産者の努力が結びついた結果によるものでしょう。
この快挙に、酒米づくりも元気をもらいました。2日後に明ける新しい年、米づくりにとって良い年であって欲しい、一面雪に覆われたアスク試験田に立ち、遠く月山を眺望しながら、そんな思いを強くしました。
あぜ道日誌ご愛読の皆様、1年間ありがとうございました。よい年をお迎えください。
2010年12月30日 11:16