「出羽燦々」の品質向上をめざす

 

 12月4日、JA新庄もがみ「出羽燦々研究会」、平均年齢40歳台の若い担い手グループ15名が来社しました。
 酒米の生産に取り組み、まだ日も浅いこともあり、指村(さしむら)会長を先頭に、研究熱心な面々です。                       
 猛暑のもとで、施肥法や水管理などの栽培管理には大変苦労したとのこと、その甲斐があって、品質は21年産よりは向上しています。
 品質の概況は、整粒歩合は70%以上を確保、千粒重は並みでしたが、心白率は明らかに高いという結果でした。ただ、タンパク含有率は7.8%、21年産よりは0.5%程度高めでした。また、生産者によるバラツキがみられました。
 その要因としては、出穂後が気温で経過したことから稔りが早まったこと、出穂が異常に早まったことから結果として穂肥の時期が遅れてしまったこと、土壌からの窒素分の発現が遅くまでみられたこと、などなどが考えられました。
 研究会メンバーは、こうした要因を来年からの栽培に活かし、さらなる高品質の「出羽燦々」づくりをめざすことに、意を新たにしました。
 検討後、「出羽燦々」で醸造した酒を飲み交わし、盛り上がったことはもちろんです。
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  本年産米について検討するメンバー    酒米の精米工場の見学

2010年12月 6日 10:10