あぜ道日誌
平成25年  09月 05日 :ASK-Staff

* アスク試験田、稲刈り始まる

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羽州誉の原原種の刈り取り                稲束には札を付ける
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品種ごとに稲束を杭に架ける              2週間ほど自然乾燥する

最高気温32.6℃となった9月4日、アスク試験田の稲刈りが例年より4ほど早くスタートしました。酒造好適米品種のうち早生の「羽州誉」・「龍の落とし子」などの原原種です。タネの生産ですから一般栽培のものよりは7日ほどは早めに刈ります。
原原種というのは品種の一番基になるタネのことを言います。このため、刈り取りは、他品種と混合しないように、また、異株が混入していないか、一株一株目と手で確認しながらの作業です。手間がかかります。そのうえ、今年の稲は、7月の長雨と日照不足で丈が10cmほど長めです。羽州誉は1mを超え、倒伏寸前です。それだけに余計大変です。
刈り取った稲束には品種名を書いた札をつけ、稲杭に架けて自然乾燥します。もちろん、すべてが昔ながらの手作業です。汗びっしょり、稲刈りは慣れてはいるというものの真夏のような日差しの強さには参ります。でも、「暑い中ご苦労さん」との道行く人が声をかけ、一息つけるのも、山形ならではの人情でしょうか。
試験田周辺は黄金色が一段と濃くなってきました。急かれるように、酒米の生産者「この指とまれ」の若い担い手たちは畦畔の草刈りに追われています。中旬ともなれば、コンバインが行き交い、田んぼには再び賑わいが戻ってきます。

 

 

 

 
平成25年  09月 02日 :ASK-Staff

*一足早く"秋の味覚を満喫" 

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大勢の観光客でにぎわう「日本一の芋煮会フェステバル」

9月1日、山形市を流れる馬見ヶ崎川の河川敷は大勢の観光客でにぎわいました。6メートルの大なべで、サトイモ、牛肉、コンニャク、ネギなど煮炊きする「日本一の芋煮会フェステバル」です。その量3万食、おいしさもスケールもまさに日本一。
この日は最高気温29.2℃、残暑の厳しい空の下で、汗をふきふき芋煮を頬張りながらも、時折吹き渡る涼しい川風に、秋の気配を感じながら、一足早い秋の味覚を満喫していました。
山形の秋の風物詩と言えば芋煮会、これからは、休日ともなると家族や友人たちのグループが河原に集い、野外鍋料理を楽しみます。もちろん地酒を酌み交わしながら。

 

 
平成25年  08月 26日 :ASK-Staff

*杜氏さん、今年の作柄"見て、触れ、確かめる"

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山形研醸会酒米研究会(金山町 丹隆一さん圃場にて)    作柄の確認(アスク試験田にて)

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改良信交の成育状況を聞く(河北町にて)          全面倒伏した「亀の尾」(河北町にて)
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出羽燦々(金山町にて)                    復古品種”豊国” (寒河江市にて)
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出羽燦々(真室川町にて)                 山形酒104号(大江町にて)

暑さが一休みした8月24~25日、県内蔵元の杜氏さん達の「山形県研醸会酒米研究会」、県工業技術センター、アスクの総勢10名が県内の村山・最上地方の酒米産地を視察しました。
研究会のメンバーは、日ごろ田んぼに入ってイネを直に見て、触れる機会は少なく、それだけに、年一回ですが、田んぼを歩くことは酒造りにとって大変参考になるとのことです。
視察のスタートはアスク試験田です。ここでは県内で作付されている酒造好適米品種が試験されており、現在の成育状況を確認するにはもってこいの田んぼだからです。それから現地へ。
村山地方では、河北町で作付されている「改良信交」、「亀の尾」、「豊国」、「山形酒104号」を、最上地方では、金山町を中心に「出羽燦々」と水田農業試験場の現地試験をもみてまわりました。
成育状況は総じて、出穂は平年より早めから並みですが、稔りのスピードはやや遅いように感じました。気になったのがイネの丈(稈長)です。稈長と止葉がいずれのたんぼでも例年より長いからです。このため、刈り取り前の秋雨で倒伏の発生が助長されるのでないか?、との生産者の声も聞かれました。
杜氏さんたちが、こうした生産現場の稲を見て触れ、そして声を聞く、この姿勢が山形のおいしい酒を造る原動力になっている、そう思えた2日間の田んぼ回りでした。





 

 

 
平成25年  08月 20日 :ASK-Staff

*"この指とまれ"、酒米づくりの甲子園

熱戦が続く甲子園、日大山形高校が県勢初の4強入りとあって、県民は今熱くなっています。”優勝旗が白河の関を超え、羽州街道へと向かうのでは”と。その心を冷やすかのように、今日は連日の猛暑も一服、早朝から強い雨が降り、吹く風に涼しさを感じます。
さて、ここにも熱いグループがあります。酒造好適米を作る”この指とまれ”の若い担い手達です。彼らが汗を流した田んぼの成育を写真で紹介しましょう。
総じて、登熟は例年より進んでいます。「羽州誉」・「龍の落とし子」の早生品種は、穂は重く垂れ、刈り取りが近づいているのを知らせています。ちょっと気になるのが丈が長めなことです。このため、今日の雨で倒伏しなければよいのですが。心配しています。中生品種の「酒未来」は、止葉(一番最後に出る葉)が横にナビキ、止葉が穂の下に見える葉隠の草姿を見せてきました。ちなみに、山形の主要品種「はえぬき」は、対照的に止葉はピーンと直立し、穂はその下に隠れて見える”穂隠”の草姿をしています。両品種は田んぼで容易に見分けることができます。「酒未来」もまた登熟は進んでいます。
この稔りの早さに急かされるように、”この指とまれ”の酒米づくりの甲子園は例年よりは5日ほど早く最終戦を迎えそうです。高品質の酒米づくりはこの最終戦の攻防が決め手です。粒の大きさ、胴割れ粒の多少など酒米の品質に影響するからです。そのため、緻密な作業計画、水管理、そしてコンバイン・乾燥機の点検などなど。でも、明日の作業は一時中止、まずは高校野球を応援しなくては!

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龍の落とし子(左:須藤久仁夫さん、右:押野弘行さん、8月19日)
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羽州誉(平吹正直さん)                    酒未来(山口浩伸さん)
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酒未来(山口泰弘さん):止葉がなびき穂がその上に見える独特の草姿

 

 

 

 
平成25年  08月 16日 :ASK-Staff

* アスク試験田"登熟進む"

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8月の気象経過(山形市)P1000222.JPG

山形は8月第2半旬(8/6~)に入ってから、連日厳しい暑さが続いています。8/6~8/15までの最高気温が31~36℃、平均気温は27.3℃で経過しました。
でもこの暑さ、昨年の猛暑とは少し趣が違うようです。お盆に入ってから、日中は35℃と暑いのですが、最低気温が20℃まで下がり、早朝は肌寒くさえ感じます。
最高気温が高く、最低気温が低い、すなわち一日の気温較差が大きいことは、酒造好適米品種にとって、心白の形成や粒の充実には最高のプレゼントです。願わくはこの天気、もう少し続いてほしいのですが。
アスク試験田の実りは、出穂期が早まったことに加え、この暑さで一段とスピードアップしました。早生品種は穂を垂れ、黄金色を帯び、刈り取りが早まることを告げています。
早朝の田んぼを吹き渡る涼風に、「秋こぬと目にはさやかに見えねども……」を肌で感じた山形のお盆でした。

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黄金色を帯びてきた早生酒造好適米品種の羽州誉(左)、龍の落とし子(右)